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カーテン選びで迷ったら|採寸・スタイル|サンゲツカーテン
- Date:2017.05.24
- Category:インテリア
こんにちは。空間agaです。
ご自身で窓のサイズを測りインテリア量販店で購入、あるいは、インテリア業者に依頼するなど、購入方法は多々ありますが、近年の住宅においてはデザイン、採光手段等の面から様々な規格サイズの窓を採用するケースが多く、カーテン施工のおいても既製品では対応できない場合が多いように感じます。
また窓回りの装飾品は、カーテン、ローマンシェード、ブラインド、ロールスクリーン等、様々な商品ありますので迷ってしまいますね!
ここで弊社業務案件、カーテン販売におきましての
- カーテンの種類
- スタイルの種類
- 採寸方法
等、画像をまじえまして記事にしましたのでご覧ください。
今回は弊社業務案件、最も多い一般個人住宅でのカーテン施工についてまとめました。
Contents
カーテンの種類
(1)ドレープカーテン
一般的な厚手のカーテンです。
欧米では不透過性のファブリックをドレパリーと呼びます。本国では厚手カーテンの通称で使われているようです。織り方はジャガード織かドビー織になります。
(2)遮光カーテン
ジャガード織の厚手のカーテン
黒糸を織り込んだ多重織のカーテン
アルミなどの金属を生地に真空密着させた生地、
ウレタン樹脂を後コーティングした生地を使用したカーテン
(3)レースカーテン
ドレープと違い、透過性があります。「織物」ではなく「編み物」。
透過性のあるカーテンを通称して「シアーカーテン」とよびますのでレースもその一種となります。
(4)シアーカーテン
透過性のあるファブリックスの総称です。
シアーカーテン(ボイル)
絹、レーヨン、アセテート、綿、麻などを平織にしたもの。色のバリエーションが多いです
シアーカーテン(オーガンシー)
極薄手のモスリン織。シャープな印象ですね。最近の住宅につけるレースカーテンは、これが多いように感じます
シアーカーテン(ジョーゼット)
クレープ状のテクスチャーをもつ薄手のもの
シアーカーテン(オパールプリント)
透明、半透明の対比を柄に組み込んだもの
シアーカーテン(ローン)
綿、レーヨン、ポリエステルなどを平織にしたもの。ややかための生地になります。
(5)ケースメントカーテン
ドビー機にて太いよこ糸2本のたて糸を絡める、絡み織でつくられたものです。レースより重圧ですが、本国ではなじみがありませんね。
住宅に作用されます生地はこんなところです。
次に仕立て方、スタイル(トップトリートメント)についてふれますね。
カーテンのスタイルの種類
プリーツ
数、形により厚み、保温等にも影響します。
プリーツ(片ひだ)
必要幅 開口×2
プリーツ(ボックスプリーツまたは箱ひだ)
必要幅 開口×2,5~
プリーツ(ギャザーひだ、またはシャーリング)
必要幅 開口×3~
プリーツ(ロッドポケット)
必要幅 開口×2,5~
プリーツ(2本ピンチまたは二つ山)
必要幅 開口×1,5
プリーツ(3本ピンチまたは三つ山)
必要幅 開口×2
下の方にあります、「二つ山」、「三つ山」が住宅に採用されるカーテンの90%をしめます
少し変わったスタイル、紹介しますと…
・タブスタイル
・リボンスタイル
・はと目スタイル
・ハンギングスタイル
あらためて書き出しますとキリがありませんね…。
しかしながら、プリーツのつけ方、スタイルで生地の見え方は様変わりますので、せっかくカーテン新調という場合にはこだわった方がおもしろいかもしれませんね。
カーテンの豆知識
※少し脱線いたしまして、カーテンの豆知識※
英語のカーテン(Curtain)の語源は、ラテン語のCORTINA(コルティナ)から変化したものといわれています。
エジプトの時代からベッドの周りを覆う布として、プライバシーを守り安息の空間をつくること、装飾を演出すること、または防寒対策として用いられたようです。
カーテンの採寸方法
では続きまして、採寸方法です。
御自分でカーテンを、インテリアショップで購入する際、「どこを測るのだろう」と悩まれた経験ありませんか??
プロに依頼すれば簡単ですが、やはり量販店よりは割高ですよね。
いくつかポイントをできるだけわかりやすくまとめてみたいとおもいます
ですが…カーテンの採寸方法、以外にコツといいますか、文言にできないポイントがありますので、理解できませんでしたらすみません…
カーテンレールのついていない場合(腰窓の場合)
このケースは簡単だとおもいます。
既製品を購入の場合は、
①窓開口、幅と高さを測る
例)幅1600mm高さ1200mm
②その寸法にかかりしろをプラスする
幅は片側最低50mm、両側合わせて最低100mm
例)幅1700mm(1600mm+100mm)
高さは上部最低50mm(窓開口上部が100mm以上の取付スペースがある場合)
下部(カーテンが窓開口より下がる部分)最低150mm
例)高さ1350mm(1200mm+200mm)
※ここまでで、開口(幅1600mm高さ1200mm)の窓には最低幅1700mm高さ1400mmのカーテンが必要であるとわかりますね。
ですがこれは最低値ですので、幅、高さ共に+100mmほしいところです。
・ポイント・
既製品を購入の際、商品寸法表示が 総丈(カーテン生地の上から下の寸法)なのかカンシタ(カーテンアジャスタフック下から生地下までの寸法)なのかをご確認ください。
腰窓に取り付ける際はどっちでもなんとかなりますが、掃き出し窓のように床まで開口がありますと、寸法が足りなかったり、長すぎたりになってしまいますので。
カーテンレールの付いている場合(腰窓の場合)
このケースは…
①カーテンレールのワイド(長さ)を測る
例)ワイド1800mm
②その寸法に100mmプラスする(片方50mm)
例)1900mm(1800mm+100mm)
③カーテンレール本体下部(ランナー上部あるいは装飾リングランナー下部)
から腰窓下部までの高さにカーテンの下がり150mmをプラスする
例)高さ1400mm(50mm+1200mm+150mm)
よって、腰窓(開口1600mm+1200mm)の窓にワイド1800mmのカーテンレールが
窓上+50mm付近にとりつけられていた場合のカーテンの仕立て寸法は
幅1900mm高さ1400mm
となります。
・ポイント・
カーテンレールには様々な種類があり、その形状によりカーテン寸法もかわります。重要かつ、失敗しやすいポイントですのでいくつか紹介します
例)機能レールダブル付け
機能レールとは装飾性のないレールです、一般的に普及したレールですね。
この場合はレール本体下部、あるいはランナー上部から高さを測ります。
例)装飾レールの組み合わせ
画像ではわかりにくいですが、手前のドレープカーテンは「フックA」、奥のレースカーテンは「フックB」となっています。
例)フックA、フックB(最近では左のアジャスタフックがほとんど)
仮に画像でのせました木製の装飾レールにフックBのカーテンをつるしますと、動きが悪くなにより装飾部分をカーテンでかくしてしまいますね。
弊社含めカーテン販売業者は、カーテン採寸の際は、必ずカーテンレールの種類も確認しますので重要なポイントです。
カーテンレールのついていない場合(掃き出し窓の場合)
※幅の採寸は腰窓の場合といっしょです。
①窓開口上部から床までの寸法を測る
例)2000mm
②その寸法に上部のかかり50mm以上をプラスする
例)2050mm(2000mm+50mm)
③床からの上がり10mmをマイナスする
例)2040mm(2050mm-10mm)
よって開口H2000mmの掃き出し窓には最低2040mm
のカーテンが必要となります
・ポイント・
市販、あるいはオーダーカーテンに採用されるアジャスタフックは75mmが一般的です
ですので掃き出し窓、腰窓同様に窓上部から75mm以上あげましょう
そうすることにより外から見た際にアジャスタフックのプラスチック部分をかくせますので
装飾性を上げる有効な手段です
カーテンレールのついている場合(掃き出し窓の場合)
※幅の採寸は腰窓の場合といっしょです。
①装飾レールの場合(フックA)
ランナー上部、あるいはリングランナー金具部分上部から床までの寸法を測る
例)2080mm
②床からの上がり10mmをマイナスする
例)2070mm(2080mm-10mm)
①´機能レールの場合(フックB)
レール本体上部から床までの高さを測る
例)2080mm
②´床からの上がり10mmをマイナスする
例)2070mm(2080mm-10mm)
・ポイント・
掃き出し窓の場合は床からの上りをいくつにするかが重要です。
10mmとのせていますが、個人的には断熱性、プライバシーの観点からできるだけ少ない方がよいと考えます。
冬期間、窓際にいきますと冷たい空気を感じませんか?
これはコールドドラフト(冷たい窓辺から発生する下降冷気のことで、室内に温度差が生じるため空間の快適性を損なうばかりか、脳溢血や冷え性が悪化するなど身体的にも悪影響を及ぼすと言われている)によるものです。
カーテンを床にするくらいに仕立てますと、この現象は大幅に解消できます。
近年のカーテンは性能もあがっており床にすったくらいでは根本的な使用寿命に影響はないとおもいますよ。
カーテンのスタイリング例
もう少しわかりやすく記事にできればいいのですが…
やはり、たかがカーテンといいましても、デザイン性、機能性ともにインテリア全般には強く影響します。
せっかくの新調の機会にはこだわってもらいたいですね。
まとめにカーテンのスタイリングの参考に施工事例をのせます。参考にしていただけばさいわいです。
※以下すべての画像は、出典:sangetsu.co.jp
画像からもわかりますように、スタイリングの方法によりデザインの幅はひろがりますよね。
オーダーカーテンの見積もり・価格
たしかに量販店の既製品と比較すればそうですね。
ですが実際、専門店にて依頼、あるいは見積をした経験のある方ならおわかりとおもいますが、予想より高額ではないとおもいますよ。
この記事でサンゲツカーテン、リリカラカーテン、あるいはその他インポートハイエンドクラスのカーテンなどの金額を提示はしませんが、このご時世、定価で販売するようなことはないと考えます。
見積り依頼だけでしたら弊社含め、基本的に無料であることが多いですし、業者の立場から言わせてもらえれば、見積りをだして破談になるケースは日常です。
気を遣う必要はありませんよ。
居住という空間の中で、住んでいただく
皆様の毎日が落ち着いて、楽しく、幸せな生活を送れること。
カーテンを含めインテリア装飾品を扱う立場から、そのお手伝いができましたらさいわいです。<