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インテリアコーディネーターのすすめ|スクールor独学

こんにちは空間agaです。

 

インテリア産業協会より「2023年度インテリアコーディネーター資格試験概要」が公開されましたね。

業界においては名の通った人気の資格ですので受験をお考えの方も多いとおもいます。

インテリアコーディネーターって、何をするの?受験は難しいの?そもそも必要なの?ということについて、正直な話を書きます。

 

Contents

インテリアコーディネーターとは?

インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行う当協会が資格認定するプロフェッショナルです。

インテリア(内装、家具、ファブリックス、照明器具、住宅設備等)に関する幅広い商品知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。

 

インテリアコーディネーター資格試験とは?

インテリアコーディネーターに必要な知識・スキルの能力を問うものです。
一次試験(学科)は、インテリアに関する知識全般を問い、マークシートによる択一式の出題です。
二次試験(プレゼンテーション・論文)は、出題された課題について理解し、平面図や立面図等の図面や言葉で表現するものです。

※インテリア産業協会websiteからの引用

インテリアコーディネーター

出典:hips-school.jp

インテリアコーディネーター資格取得を目指す理由は多々あります。

  • 目指す業界、就職先に必要、あるいは有利である
  • 現在、建築関係、デザイン関係の学校に在学中
  • 自己啓発、スキルアップ
  • フリーランスでの起業
  • 趣味の範囲

こんなところでしょうか。

実際、民間資格であり建築士のように法的な効力はありません。資格所持していなくとも仕事にすることもできるでしょう。

出典:hips-school.jp

ではここから本題にはいります。

特に今、受験を考えている方、残念ながら不合格となり複数回受験されている方に読んでいただきたいです。

下記の記事は、実際、インテリアコーディネーター資格試験を受験、取得し、現在建築業界、インテリア業界に身をおきます個人の意見です。

では実体験をいれつつかいていきます。

 

インテリアコーディネーターを目指し受験、取得、現在までの経緯

インテリアコーディネーター資格取得を目指すきっかけ

内装施工、カーテン取付等、住宅、商用施設で業務をこなしていますとインテリアコーディネーターとお会いする機会は多いんです。

特にハウスメーカー様のように各カテゴリー分業されていればその機会はふえますね。

建築中の現場内部は、まさに職人の舞台であり、そんななかに女性インテリアコーディネーターがくわわりますと、

戦場に咲いた一輪の花

あこがれましたね。

ご自分の提案した内装材、照明、カーテン、家具等を確認する姿はまさに「キャリアウーマン」。

あこがれましたね、わたし男ですけど…。

「会議室と現場のちがい」

どの業種であっても起こりうること、

建築業界においても同様であります、建物の詳細なおさまりを把握しなければ材料の選定はできません。施工の事情をしなければならないのです。

「インテリアコーディネーターと施工現場での衝突」

これがインテリアコーディネーターを取得しようと決めたキッカケです。

当時、20代中頃でしたので、未熟さもあり相手より知識のない自分への怒りもあったかもしれません。

同じ資格を取得すれば、同じステージで意見できるとおもいました。

 

インテリアコーディネーター資格 一次試験準備

すでに分野はちがえどインテリア業界で仕事をしておりましたので、情報はいくらでもはいってきました。

まず皆さんおっしゃるのは、インテリアコーディネーターの資格は「難しい」「別に要らない」ですね。

一次試験学科の合格率~25%
出典:http://www.staedtler.jp/

え…けっこう低いのね…。ですが

「難しい」=勉強すればいい
「別にいらない」=いや、いる

貧しい表現ですみません、ですが本心でした。

 

当時から独立開業を目指しており、インテリアコーディネーターは別として仕事に対する自分なりの「意志」がありましたので、やりたいことに対するネガティブな意見は気になりませんでした。

短期講座、通信教育、専門学校等インテリアコーディネーター取得をめざす準備は多々ありますね。

私の場合、仕事をしながらになりますのでとにかく時間がありません。建築業界、週休二日はほぼありえませんし、残業も多いです。

首都圏では夜間、休日での短期講座等、選択肢は多々ありますがわたしの住む新潟県ではなかなかみつかりませんでした。

結果、独学を軸に補助的に通信講座、一日集中講座をとりいれました

 

インテリアコーディネーター資格試験の学科

とにかく範囲が大きいです。

1.インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること

インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化や住宅・インテリア産業の発展の経過、その後のインテリア産業の進展とインテリアコーディネーターの職域の拡大等に関する基礎知識を有していること。

2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること

インテリアコーディネーターとしての役割、職能、必要な実務内容・手順および職域等に関する基礎知識を有していること。

3. インテリアの歴史に関すること

古代から現代に至る日本及び西洋のインテリアの歴史に関する基礎知識を有していること。

4. インテリアコーディネーションの計画に関すること

インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理)、生活場面の構成手法、リフォームの計画等に関する基礎知識を有していること。

5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること

インテリアエレメント(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等)、各種品質表示、エクステリアエレメント等に関する基礎知識を有していること。

6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること

建築の構造・構法、インテリア(床・壁・天井)の構法、造作と造作材、機能材料と工法、建具、仕上げ材と仕上げ等に関する基礎知識を有していること。

7. 環境と設備に関すること

室内環境(熱、湿気、換気・通風、音、光)、住宅設備(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水回り設備機器)に関する基礎知識を有していること。

8. インテリアコーディネーションの表現に関すること

建築等設計図書、二次元・三次元表現技法、CAD表現・レンダリング、プレゼンテーションに関する基礎知識を有していること。

9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

インテリアに関連する建築・住宅、省エネ・環境・リサイクル、高齢者・障害者配慮、品質・安全性等分野の法規制・規格・制度・表示に関する基礎知識を有していること。

※インテリア産業協会websiteより引用

上記要項よりわかりますように、ようは全部ですね。

こんな範囲の資料を個人で集めようとすれが準備段階でこころが折れます。

ですがインテリア産業協会よりハンドブックが出版されていますのでご安心ください。

 

インテリアコーディネーターハンドブック

上巻

価格:4,300円(税抜)
B5判、252頁
第1章 インテリアコーディネーターの誕生とその背景
第2章 インテリアコーディネーターの仕事
第3章 インテリアの歴史
第4章 インテリアコーディネーションの計画
第5章 インテリアエレメント・関連エレメント

下巻

価格:4,300円(税抜)
B5判、274頁
第6章 インテリアの構造・構法と仕上げ
第7章 環境と設備
第8章 インテリアコーディネーションの表現
第9章 インテリア関連の法規、規格、制度

出典:http://www.interior.or.jp

私が受験した当時はインテリアコーディネーター資格試験一次試験は販売編と技術編に分かれており、受験の日程も午前に販売編、午後に技術編とわかれていました。一次試験免責も、販売編、技術編と別々に3年間あったように記憶しています。

5年前ほどに統一されたようです。

テキストの内容はさほどかわってはいないとおもわれます。

私は

  • インテリアコーディネーターハンドブック上・下巻 「暗記」
  • 過去問題10年分「全問正解できるまで」

これしかやっていません、結果、一次試験一発で通りました。二回とも。

…ん???二回とも?

そうなんです、二次試験記事で詳しく触れますが、結果的に。私、インテリアコーディネーター資格試験、4回落ちてます…

 

もどりまして、ブックストアにいきますと、インテリアコーディネーター資格試験関連、様々な参考書、問題集が出版されています、ですが、よほど余裕のある方以外、インテリアコーディネーターハンドブックのみでいいとおもいます

あえて理解ではなく暗記とかきましたのは、インテリアコーディネーターハンドブックのなかにはさっぱりわからない照度の計算、吸排気の計算などのっています。

わたしには理解できませんでした、というよりする気がありませんでした、いや理解できる頭脳をもっていませんでした…。

悩んでる暇があるなら丸暗記したほうが早いです。

試験の時間をふくめた特性上、計算しなくてはならないような時間のかかる出題は、ほぼないとおもいますので。

web、参考書などで紹介されていますインテリアコーディネーター資格試験勉強法で、「過去に出題の多いカテゴリーに的を絞って」とありますが、私は反対です。

合格を目指した受験者4人に対して1人しか受からない試験ですので、苦手分野をすてるような勉強法はいかがなものかと…。

ですが実際過去問題を10年分こなしますと、インテリアコーディネーター一次試験で出題されるカテゴリーの偏りは確かにはあったようにおもいます。

有名建築士の代表作、家具デザイナーの名前、国、代表作、人間工学のあたりは必ず出題されていましたね。

そういった意味で過去問題をやるのは有効です、なにより数年分をやりますとなんとなくですが、出題者の意図が読めてきます。

 

インテリアコーディネーター一次試験は、マークシートによる択一式ですので完全に答えがわからなくとも、過去問題を反復しますと消去法で正解にたどりつくケースもあります。

問題の傾向にて覚えていただきたいのは毎年1~2問は最近のインテリア業界の問題がでます。

これはインテリアコーディネーターハンドブックには載るはずもない近々の事例です。

ですので近年はやっている家具、デザイナー、画家等、あるいは法改正された建築法規など余力のあるかたはチェックしておいた方がいいですね。

 

インテリアコーディネーター資格 一次試験本番

まーここまできてしまえば、自分を信じ,神を味方につけるしかありません。

この受験時間3時間をのりきれば、あんなめんどくさい勉強から解放されるっていう「雑念」で指定の席につきました。

結果、問題数はおぼえていませんが、97%は迷うことなく回答できたと記憶しています。

会場をでますと、かなりの数の業者さんが回答速報やら、二次試験対策のパンフレットを配布していました。

回答速報、自己採点合格診断 確かに気になりますよね。

インテリアコーディネーター一次試験結果発表は1ヶ月後ですしね、二次試験のモチベーションも上がんないですよね。

私は試験後帰りのバスのなかで自己採点したのみで、なにもしていません。

結果はかわらないですし…誤解みつけたら凹みますし…。

余談ですが、インテリアコーディネーター資格試験は一次試験、二次試験ともに相対評価でされているらしいです。結構有名な説です。

実際、インテリア産業協会が発表していることではありませんので、参考程度に。

簡単にいえば、合格率25%と設定すれば何点とろうが、総受験者に対して上位25%にはいらなくてはならない、平均点が上がれば合格ラインも上がるということです。

 

インテリアコーディネーター資格 二次試験準備

無事?奇跡的?に合格通知が届き、インテリアコーディネーター二次試験の準備です。

二次試験に関しましては製図全般、パース、アイソメ図等出題されます。

 

この分野に関しましては、日常の業務にて図面をみることは多々ありましても実際ひくことはまずありませんので、通信教育資料と一次試験同様、過去問題を反復しました。

平面図、立面図等、過去問題中心に100枚近くは描いているとおもいます。

インテリアコーディネーター資格試験二次試験の出題内容は平面図、立面図、断面図、パース、アイソメ等専門分野になります。

私はこの分野のプロではありませので、勉強法等のアドバイスは控えさせていただきます。

 

インテリアコーディネーター資格 二次試験結果

4回、落ちました…

正直に結果報告しますと

  • 初受験→一次試験合格→二次試験不合格
  • 二年目→一次試験免除→二次試験不合格
  • 三年目→一次試験免除→二次試験不合格
  • 四年目→一次試験免除→二次試験不合格

※ここで一次試験免除終了

  • 五年目→一次試験合格→二次試験合格

あらためてかきますと当時の心境が…つらかったです…

なぜ、こうなってしまったのか 結論は

インテリアコーディネーター資格試験二次試験をなめていました…

その理由。

私自身受験初年、確固たる決意でストレート合格を目指していました。

一次試験は予定通り、二次試験も結果が届くまで自信がありました、しかし不合格通知…。

問題用紙は持ち帰れますので自己採点しましても不合格になりうるミスも見当たらず…。

ふと、websiteにて情報収集していましたら不合格者の問い合わせ等、親切に回答しているサイトをみつけました。

http://www.ic-blog.com/ ※現在は閉鎖されています。

このwebsite様、掲示板にて、インテリアコーディネーター資格試験全般についてとても親切に答えてもらえました。

閲覧しますと、

論文の指定文字数からしますと、何行残せばよかったのでしたっけ?
woman
woman

という書き込み…。

え…、解答用紙全部じゃなかったんだ…。

私は見栄えよく回答用紙約1000文字すべて埋めてしまいました。結果、指定文字数を大幅にオーバーしていたのです。

 

間違えた認識で数回不合格

皆様、問題は細かく正確に読みましょうね、私がいうのもなんですが。

そして、ここからさらに独学ならではの間違えた認識により数回不合格になります。

  • 平面図、断面図、パース等の実技のおいては合格している(合格するスキルはすでに持っている)
  • 不合格の原因は論文の文字数オーバー(なんてこともないニアミス)

勝手な判断により、翌年以降の準備をおろそかにしてしまいました。

インテリアコーディネーター資格試験二次試験をなめてしまったのです。

気がつけばインテリアコーディネーター一次試験免除期間はなくなってしまいましたね…。

 

合格するためにしたこと、かえたこと

一日集中講座を受講

合格した年だったかは定かではありませんが、(株)ハウジングエージェンシー様が主催します、インテリアコーディネーター二次試験一日集中講座を受講しました。

ちなみに独学でのインテリアコーディネーター一次試験、二次試験の過去問題テキストは全てハウジングエージェンシー出版のものをつかわせていただきました。

出典:http://www.hips-school.jp/

正直、インテリアコーディネーター二次試験を不本意に数回経験している私にとり基本のおさらいでしかない講座でした。

ただ、試験形式での実技時間、早めに書き終えたので、意識せずに隣の受講者の解答を見ると…

…!!

…衝撃でした…半分も終わっていない…。

しかし、CADでひいたかのような図面、線一本一本がとにかくきれい

 

この受講生の解答をみれただけでも新潟から新宿にきたかいはありました。

こんな図面をかく人達とあらそわなければならないのか…

意識の違い、解答するのではなく魅せる図面。

正直、その受講者は時間内に間に合わなかったでしょうし、本番であのペースで解答すれば確実に時間が足りないでしょう。

インテリアコーディネーター二次試験はとにかく時間設定がタイトです。

速さは当然必要です。

「解答用紙すべてうめなければ、採点基準にすらならない」

このことばかりにとらわれていましたね。

 

インテリアコーディネーター資格試験を採点される方、当然その道のプロ、「先生」と呼ばれるレベルの方だと想像できます。

綺麗にかかなければいけませんね、そして重要なのは、「解答するのではなく、プレゼンテーションする」こと。

当然かもしれませんが、「インテリアコーディネーターとしての技量を見極めるテスト」ですので。

講座のおかげで意識がかわりました、今思えば合格するにあたり一番大きなことでしたね。

 

よく寝る

次に、よく寝ました。
ここにきてふざけてるのか… 小学生か…

まず聞いてください、私の合格した第30回 インテリアコーディネーター資格試験(平成24年度)より試験日程の変更がありました。

変更前は論文と実技が午前、午後とわかれていまして、試験開始時刻が早めでしたので、わたしの住む新潟県長岡市から試験会場(東京)に向かう手段に夜行バスをつかいました。

近年高速バスも三列シートになったり快適ではありますが、やはり熟睡は難しいですよね。

試験日程の変更により、

【試験科目】プレゼンテーション・論文(180分) 記述式
【試験時間(予定)】事前説明(12:15〜12:30)、実施時間(12:30〜15:30)

※インテリア産業協会 インテリアコーディネーター資格試験より引用

合格した年は夜行ではなく始発でいくことができました。

始発で新潟県長岡市をでますと丁度よかったです、試験会場近くで景色を眺める時間もありましたよ。

新潟県に住んでおりますと何回いっても東京は新鮮ですし、観光ついでとおもったほうが…いやダメか…

結果的にはその年合格していますので、睡眠は大事ですよ。

 

まとめ:独学でも諦めないでください

インテリアコーディネーター資格試験、不合格。

勉強法、スクール情報など受験者の方は一度は検索されたことありますよね。

まっさきに難易度、難しい、独学では…とでてくるとおもいます。

私も時間と金銭面をクリアできるのなら専門学校、スクール等をおすすめします。

ですが、

独学で挑んでいる方、そして現在合格していない方、あきらめないでください

合格する意志があれば必ず受かります。

 

このインテリアコーディネーターの資格、必要がない、効力がないという意見少なからずあります。私の業務、インテリア全般施工におきましても実際、必須資格ではありません。しかし、

「必須ではない事項が必要ではない」

これははまちがえだと信じたいですね。

インテリアコーディネーター資格試験合格を目指した、時間をつくり勉強した、本番の緊張感のなか時間と戦いながら図面をかいた、論文を普段からはありえないほど丁寧な字でかいた、ソワソワしながら二か月後の合否通知を待った、結果にめげずに次年度また試験を申し込んだ…。

無駄なことなんて何もないですよ!

記事中頃にものせています通り、私、インテリアコーディネーター資格試験 4回落ちてます。

今おもえばこんな経験なかなかできませんし、いい思い出です。

 

不合格通知はビリビリに破り捨てましたが、最後の合格通知はどこかにしまってあるとおもいます。

なによりインテリアコーディネーターを取得してから仕事がすきになりましたね、すきなことを仕事にできるなんて幸せなことです。

 

今回の記事では試験項目についての詳細はふれません。

なにかと問題がありそうですので…。

インテリアコーディネーター資格を目指しておられる方、何かありましたらお気軽にお問い合わせください

業務依頼でなくともインテリア全般のことでしたら、わかる範囲で真剣にお答えします。

 

もちろん インテリアコーディネーター資格試験も例外ではありませんので。

 

インテリアコーディネーター資格試験 申し込みをした日から合格へのカウントダウンです。

一緒に頑張りましょう!



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